『シャープ・エッジ』(坂入慎一:メディアワークス電撃文庫)

第九回電撃小説大賞選考委員奨励賞受賞作品

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大火災で両親を失ったカナメは
殺し屋のハインツに拾われて殺人術を教え込まれる。
数年後マフィアのお抱えの魔女シルビアにハインツが殺されてしまう。
カナメは魔女狩りを職業としている教会の異端審問官のシモンズと協力して
シルビアに復讐をするのであった。
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全てにおいて中途半端でした。おもしろいには面白いのですが。
魔女の能力云々についての描写が足りないし、
殺し屋についての描写も明らかに足りなかったと思います。
普通ならもっとページ数をかけるべきところをサクッと纏めすぎてる気がするなぁ。
テーマ性があるわけでもなくかといってファンタジー設定を突き詰めて娯楽に徹しているわけでもなく。
主人公が過去にケリをつけるというテーマなのかもしれないが
過去の描写がほとんどないから唐突に感じてしまいます。

戦闘シーンはうざったくなくて良かったですが。

映像化すれば結構面白いだろうけれど売上的に絶対ムリそうだなぁ。。