『ルナティック・ムーン』(藤原祐:メディアワークス電撃文庫)

『ルナティック・ムーン』(藤原祐メディアワークス電撃文庫)を読了。

第9回電撃小説大賞最終選考候補作品ですね。


内容はよくあるバトルモノですが、世界観が中々いい感じです。
終末世界の隔離された都市で、
純粋な人間と、変異種の血が混じった人間が暮らしているという設定がよさげ。
ストーリーも目からウロコ的展開や鳥肌の立つ場面は無いものの上手くまとまっています。
ただ、キャラクタの行動原理がイマイチつかみにくいところも。
そのせいで細かなところに違和感が生じているような。

文章では、かなり激しく戦闘描写をしてるものの、
ラグナロクみたいに読みにくいことはなくて安心です。
一文々々が短いのが淡々としてリズムを作っていていい感じ。