『半分の月がのぼる空』(橋本紡:メディアワークス電撃文庫)

半分の月がのぼる空』(橋本紡メディアワークス電撃文庫)を読了。

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急性肝炎で入院した高校生裕一は
病院で、心臓病で入院した里香と出会う。
裕一の病気は順調に快方に向かうものの、
里香の心臓は悪く、手術の成功率も低いものであり、
手術をしないでなるようにまかせようと思っていた。
裕一はそのことから目をそらしつつ里香と接していくが
仲の良かった老人多田さんが亡くなり、
急速に里香の死がリアルになっていくのを感じていく。
里香は幼いころ父を自分と同じ病気で亡くしていたが、
その直前に、二人で病院から見える”砲台山”に登ったということを裕一に話す。
それを聞いた裕一は里香を砲台山に連れて行くことを決心する。
二人は夜の病院を抜け出して砲台山へ行く。
戻ったあと里香は手術を受ける決意を固めるのであった。
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よくありそうなストーリーですが不覚にも泣いてしまいました。2004年初泣きですw
文章は同じ作者さんの
http://529.hito.thebbs.jp/Madam/1071836974
と変わらず淡い感じで良かったです。
展開も悪くはなく及第点かなぁ。
インパクトに欠けるものはありましたが
許容範囲ということで…

これ読んでて気付いたのですが
自分は逃避行に弱いみたいです。
最終兵器彼女』『イリヤの空、UFOの夏』『リバーズ・エンド
う〜む。おもしろい逃避行作品はないかな…