『先輩とぼく』(沖田雅:メディアワークス電撃文庫)

『先輩とぼく』(沖田雅メディアワークス電撃文庫)を読了。
第10回電撃小説大賞銀賞受賞作ですね。

〜〜〜
先輩とぼくは宇宙人に拉致されて脳を入れ換えられてしまった!
ふたりはどーなっちゃうの!?
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ハイになった頭でまとめるとこんなストーリーでした。


笑い転げました。
ギャグがおもしろすぎるwww

おまけのSF的設定はもう少し突き詰めておかないと半端になってしまう気もするけれど
そんなことはどーでもいいくらいに無駄に笑えましたw

ホントに”先輩とぼく”がおもしろすぎです。

欲を言えば、
TSモノ(性転換モノ)のなかでも
恥じらいやら戸惑いやらが少なかったのが
ダメだったかなぁ。
TSモノの醍醐味というわけではないけど
徐々に日常に順応していく過程をもう少し書いて欲しかった。
素のふたりがおもしろすぎるせいで
シチュエーションを有効利用できてないなぁ。

テーマ的にも”ぼく”と”先輩”の情熱が
いまいち伝わってこなかったのが醒めてしまう。

とはいえ、真面目に読もうという気は起きないが
とりあえず笑える作品として考えれば良作。
裏を返せば所詮笑えるだけの作品ともいえるのだけれど。。