『君と僕の歌 World's end』(橋本紡:メディアワークス)

『君と僕の歌 World's end』(橋本紡メディアワークス)を読了。

リバーズ・エンド』1-5巻 http://529.hito.thebbs.jp/Madam/1071836974
半分の月がのぼる空』 http://529.hito.thebbs.jp/Madam/1073060894
半分の月がのぼる空2』 http://529.hito.thebbs.jp/Madam/1075998529
橋本紡氏の作品。


SFでした。
橋本氏のSFは駄作であることで評判ですが、
今回も唐突過ぎる感が否めない。
SFをメインに持ってこなかったのはいいんだけれども、
明らかにこの分量では感情描写に盛り上がりを持ってくるには足りない。
SFに邪魔こそされなかったものの、橋本氏特有の思春期的感情描写のよさがない。

世界観は秀逸だし、高野音彦氏の挿絵も中々雰囲気が出ていてよく、
小道具の演出も非常にいいのだが、
分量が少な過ぎる。

とはいえ、文庫本1冊に引っ張れるほど盛り上がりも考えられなく、
なにからなにまで中途半端な作品。


もう一つ、雪と仲が深まるイベントを起こさせば丁度良かったのかも。



p.s.
薬用さんからコメントを頂いたものの重要なアンカーミスがあったので訂正させてもらいました。
秋葉原では早売りされてましたよ〜