『機械仕掛けの蛇奇使い』(上遠野浩平:メディアワークス電撃文庫)

機械仕掛けの蛇奇使い』(上遠野浩平メディアワークス電撃文庫)を読了。
http://529.hito.thebbs.jp/Madam/1081778658
に加筆です。


上遠野節炸裂してますな。
雰囲気的には冥王と同じ感じ。
事件シリーズとも似通っているかも。

世界設定的には、
第2文明→事件シリーズ
第3文明→ブギー・ビート・しずるさん
第4文明→虚空・虚人
第5文明→虚無
第6文明→冥王
第7文明→蛇奇
という解釈が妥当か。

今作を読んで感じたのだけれど、やっぱり上遠野作品は安定して面白いな。
ブギーはブギーで面白いし、ファンタジーの方も世界設定が割と好き。
第X文明という風に繋がりを見せられると、結構ツボにはまるかも。

キャラクタは相変わらず、面白い&感情移入できない&喋り方が明らかにヘン。
個人的にはホーリィ&ゴーストhttp://529.hito.thebbs.jp/Madam/1076777068なんかいいキャラだと思ってたりするが、
結局血が通っていないというか、道具としてのキャラクタになっているのが、上遠野作品な気がする。
道具としてなら充分に面白いキャラクタができてるとは思うんだけれど。


ストーリーは、最後のまとめが微妙だった気もするが、
駄目なエンドじゃないので及第点か。
読んでてつまらない→投げ出すという流れにならないのは流石。

ビート2冊と事件シリーズ2.3だけ未読だけれども、
これからも上遠野氏にはこのくらいのレベルの作品を安定供給してもらいたいと思う。。