『とある魔術の禁書目録(2)』(鎌池和馬:メディアワークス電撃文庫)ISBN:4840227012

とある魔術の禁書目録(2)』(鎌池和馬メディアワークス電撃文庫)を読了。
また御坂美琴もといビリビリタンがでてきませんでしたねwそれ以外にも細部で(?)なところがあったりなかったり。
あと、やっぱりキャラの出し方がイマイチ。巫女さんこと姫神秋沙がイマイチ機能していないような。御坂美琴の二の舞になったら……
インデックスの周りの人々の描写も記号的には巧いんだろうけれど、グッとこないなあ。
今回は主人公の無駄にアツい偽善っぷりが発揮されなかったのも残念。確かに“女の子を傷付けたヤツを倒す”という動機はあるけれど、1作目と被っている上に弱いというのは感じたなあ。
とはいえ、今作もグダグダとした文章はよかった。ルビ多用はツボですね。まいじゃー推進委員会[040610]でも言及されてますな。
あと、前回の終わりかたから巧く持ってきているのは好印象。
敵キャラクターの“幻想を現実にする能力”(でいいんだよね?)もおもしろかったし、前作『とある魔術の禁書目録ISBN:484022658X上条当麻(主人公)のイマジンブレイカーもいい。能力を作る才能はあるんじゃなかろうか、この人。


まあ、こんな感じで巻を重ねていけばいいんじゃないだろうか、面白いしw
奈須きのこ西尾維新うえお久光と似ているという評判があるけれど、パクリというわけでもないし、それなりに面白いのでこの調子で是非頑張って欲しいところ。間違ってもシリーズ打ち切り+作家人生終了ということにはならないでほしい。