ヲタ文化には批評なんか必要がない!?

これもそれなりに話題になってる
http://d.hatena.ne.jp/kimagure/20040807#p1


エロゲーライトノベルみたいなヲタ文化には批評なんか必要がない」って言っている奴は馬鹿なんじゃないか?

これについて思ったことを箇条書き。
論理的に破綻してたりしそうだがキニシナイ。
・引用先では後世のために批評は必要だという論調だけれど、現在のためにも批評は必要だと思う。
・批評家というか研究者という立場から、作品相互の影響関係だとか、そういうものを含めた書評というものが出てくるだろう。
・それ以外にも作品の良さ悪さというのは読者からの感想というかたちで常に言及されてるわけだが、それを定点的に見てみることも重要じゃないか。素人が書いた感想のリンクみたいな。
・さらに、そういうものまとめ、つまり作品と読者・批評家の反応をさらに分析してみたものが出てきてもおもしろいとおもう。
・読者側としては、こういうものが出てくれば、読む作品をより絞りやすくなるだろうし、そういう俯瞰視点でまとめられたものを読むこと自体が面白い。
・ということで、一応書評というものはあってもいいんじゃないかと思うんだが。
・でも、批判も多いらしいなあ。
・1つ、ジャンクフードであるラノベを無理やり新グルメだと主張して、挙句これは新グルメではない!と言い始める人が出る、というようなことを危惧している人が多い。要はラノベを一意的に定義してしまうのはよくないということかな。
・2つ、また、書評というものでわけのわからない権威に沿った流れを作られるんじゃないかという考えもあるみたいだ。
・これらについてだけれど、それは書評家が増えればいいだけのことだし、そもそも書評家が何を言ってもライトノベル業界に悪い流れを作れるとは思えない。
・書評というものを敵視してる人は、ライトノベルという分野を過小評価してないか?
・これだけ大きく、ましてや書評に敏感に反応しそうなヲタと書評なんかに触れる機会さえない学生とが読者として共存してる分野なのだから、それに横から茶々を入れる人がいても、新たな刺激になるといういい面こそあれ、方向性が歪められるなどという悪い面は間違ってもないだろうと思うのだが。むしろ、そういう書評を拒否することが硬直につながって行くんじゃないか?と思った。