『海を抱く-BADKIDS-』(村山由佳:集英社文庫)

本日『海を抱く-BADKIDS-』(村山由佳集英社文庫)を読了。

村山由佳さんという方は直木賞を受賞された作家さんでおいしいコーヒーのいれ方、通称おいコーシリーズで結構有名かもしれない人です。

この作品は同氏の「BADKIDS」のサイドストーリー的な物のようです。

ストーリーは、
優等生でありながら異常な性欲を隠し、密かに同級生都のことを想う同性愛者の恵理と家庭の事情が良くなくサーフィンに明け暮れる日々を過ごしている光秀が、光秀が恵理の援助交際現場を目撃したことがきっかけに身体の関係を結びつつだんだんと心を通わせていき、自分を捉えなおしていくという自分のことについて深く悩む思春期の青年像を描いた作品です。
BADKIDSでもそうなのですが思春期の恋と性を生々しく書いてあり、また文章がテンポよく進んでいき一気に読ませられます。
直球で恋について書いてあり、しかも一人称視点オンリー心理描写満載なのでグッときてしまいます。

とにかく読んだ感想として片山恭一氏の世界の中心で愛を叫ぶよりは
数段面白かったかなぁなんて感じました。(片山ファンの方ごめんなさいw)