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『電撃hpSPECIAL2004SPRING』（メディアワークス）を読了。
全ての作品が短編でサイドストーリー中心。
・全体
今回の電撃hpSPECIALは割と満足。
スカイワードと七姫が神だったから後はいいやｗ
・参考
『我が家のお稲荷さま』(柴村仁：メディアワークス電撃文庫)
20040217 http://529.hito.thebbs.jp/Madam/1077015861
『七姫物語』(高野和：メディアワークス電撃文庫)
20040113 http://529.hito.thebbs.jp/Madam/1073921067
『七姫物語第二章』(高野和：メディアワークス電撃文庫)
20040118 http://529.hito.thebbs.jp/Madam/1074434776
『シャープ・エッジ』(坂入慎一：メディアワークス電撃文庫)
20040121 http://529.hito.thebbs.jp/Madam/1074694943
『シャープ・エッジ2』(坂入慎一：メディアワークス電撃文庫)
20040122 http://529.hito.thebbs.jp/Madam/1074770629
『シャープ・エッジ3』(坂入慎一：メディアワークス電撃文庫)
20040128 http://529.hito.thebbs.jp/Madam/1075295204
・『撲殺天使ドクロちゃん』特集（おかゆまさき）
なんかすごいですね、コレｗ
こんなネタ電波ライトノベルがよく巻頭を飾れるまでになったなぁ。
いい加減マンネリ化してきた気がしないでもない。
ギャグモノは大変なのかな。
・『我が家のお稲荷さま。』（柴村仁）
おお、よさげ。
単行本での設定の微妙な煩雑さが解消されている。
いい意味で分かりやすいストーリー。
キャラクタもなかなかいい感じだし、明らかに改善されている。
とはいうものの一人称視点がいきなり変わったり、
なんだかんだで展開がぬるかったりするのが痛い。
もう伸びないとしたらダメダメだ。
結局つまらん…
まあ、イラストがかなり良く、ジャケ買いもねらえるので
まだ消えてしまうことはないとは思うが。
・『七姫物語 挿話 向日葵の風景』（高野和）
新作！
超遅筆なこの人の新作が読めて感動。
本編の脇役キャラに視点を移したサイドストーリーだったが、
季節感と大地の雰囲気の描写が相変わらずいい。
二つめのガールミーツワールド（主人公・この脇役）を上手く書いてるなぁ。
カラーイラストが明らかにヘタでジャケ買いを誘えないのが痛い。
『我が家のお稲荷さま』と比べて正反対だ…
・『箱庭世界のルエ』（坂入慎一）
昨年11月以来の新作。
相変わらず感情描写のカケラもない、と思いきや微妙にあったりもする。
結局乾燥した描写は全く変わってないな。
『キノの旅』（時雨沢恵一）のような感じを受けた。というか、そのもの。
それにしては劣化という気がする。
この人は感情描写を描けないのでストーリーでグイグイ読ませていくものしか書けないんじゃないのか。
今回の試みは失敗だと思われ。
・『正しい怪異の祓い方』（スズキヒサシ）
本編を途中まで読んで半年近く積んでいるのでスルー。
話の展開が微妙な気がする。＜本編
・『スカイワード 天に舞う鳥 地を舞う鳥』（マサト真希）
〜〜〜
貧民街で生まれたのち、幼少の頃、名のある踊り子の母と別離し王宮につれてこられ、無理矢理巫女にさせられたナナは、
母の才能を引き継いだためほとんど無用である舞の訓練からいつも逃げ出しながらも母親との再会を夢見て暮らしていた。
ナナは、いつものように訓練をサボって逃げ出した先で、
リュージュ（エンジン付きのグライダー）乗りの女性キラスと出会う。
冷徹な彼女に対抗意識を持っていたナナだったが、キラスに初めて自分の舞を誉められ、少しずつやる気を出していく。
しかし、ひょんなことからナナは母親はすでに死んでいたことを知る。
よりどころをなくしたナナは、キラスと、幼馴染みのマツハに慰められ、
新しい生活に少しずつ希望を持っていくのであった。
〜〜〜
感動。
まずキャラクタが立っている。文章も悪いところはない。
ストーリーもシンプルだが上手い具合に山場を持ってこれている。
雰囲気も空の感じが上手く出ているし、テーマもいい感じ。
展開に少し安易さを感じたが、許容範囲かなぁ。
この雑誌の中でこれだけはド新人の作品であるらしい。
デビュー作が5月に出るので必ず買い。
・『DADDYSHAVE』（伊達将範）
本編のサイドストーリーでさえない番外編。
この作者は長らく新刊を出してないので、半ばリハビリのような感じかも。
まあおもしろかったはおもしろかったけれど、中身ないなぁｗ
