『海辺のウサギ』(鈴木鈴:メディアワークス電撃文庫)

『海辺のウサギ』(鈴木鈴メディアワークス電撃文庫)を読了。

第8回電撃ゲーム小説大賞選考委員奨励賞受賞者の新シリーズ。


……微妙だ。
SFチックな設定はいい。
メイン場所(海辺の島)の雰囲気も、割といい。
キャラクタも濃くこそないが悪くない。
ストーリーも途中までは中々いいし、キャラクタの葛藤も良く書けている。
テーマも”犠牲を払って進むか安住か”という感じでよさげ。

なのだけれども、ラストが最悪。
全ての葛藤などを、勘違いと隠し設定で解決するのはどうかと。
リバーズ・エンドの最後http://529.hito.thebbs.jp/Madam/1071836974並みにクソですよ。

それ以外にも主人公の家族関係の設定も活かし切れていないと感じたなぁ。

もうすこし突き詰めてマトモに書いてほしかった。
とにかくラストのせいで評価ががた落ち。


392ページ中379ページまではホントによかったのになぁ…