『天剣王器』(海羽超史郎:メディアワークス電撃文庫)

『天剣王器』(海羽超史郎メディアワークス電撃文庫)を読了。

第7回電撃ゲーム小説大賞選考委員奨励賞受賞作。

う〜ん。設定というかキャラの相関が一読しただけだとわかりにくい。
幼馴染みがいて、突然国に徴発され、命をかけて闘うというのは
『十二月のベロニカ』(貴子潤一郎富士見ファンタジア文庫)を連想させるのだけれど、
あちらの単純明快な設定と比べて、
こちらは若干読みにくくなっているきらいが。
ストーリーの筋は面白いし、キャラクタもいい感じだったから、
ホントにそこだけが惜しい。
わかりやすく書かれてれば、“十二月”と比べてこっちのほうが世界観が濃密なおかげで
より泣けたと思うのに、もったいない。
まあ、概ね良作でした。