週刊少年サンデー2004-34

今週は454Pで、先週とほぼ変わらず。『美鳥の日々』(井上和郎)と『かってに改蔵』(久米田康治)が最終回。
合併号を挟んだといえ2号連続休載なしは嬉しいですね。

アパチャイ過去編はいまいち。来週から本編に戻るようなので、割と期待してますが。。師匠たちが最強なのはいいんだけれど、やっぱりケンイチの成長譚が読みたいなあ。
神田さんこと神田ユリ再登場&新展開への引き。神田さんは第15-16話『寒桜(前後編)』(2004-10.11号掲載)以来の登場。ここにきて神田さんを出してくるのは正解だと思う。前振りだけに使われるのではなく、サブヒロインとして定着してほしいところ。キャラっ気のない漫画だし。
再三再四柔道編は……と書いてきたけれど、もうだめぽ。なんでぬるコメから路線転換しようとするかな……
カラーがダメダメ。ホントダメ。とおもったら、植木春子なんていううえき(母)ぽいのが出てきて、非常におもしろそうなんですが。うえきの法則初の萌えキャラな気がする。
・『MAJOR』(満田拓也)
あれれ。引退撤回ですかそうですか。ぬるいなあ。
ハンパ。陵刀の位置がハンパなんだよなあ。結局クソつまらなくなってるのは、陵刀が無駄に悪い人だからでは。
・『KATSU!』(あだち充)
最近わかりやすい動きがないから話を半ば忘れかけてるんですが。ホントにうごかんなあ。
・『焼きたて!!ジャぱん』(橋口たかし)
大会編はどうなるのか非常に心配。日本に帰ってきたので月乃の登場機会が増えてきたのはいい傾向ですが。
だんだん面白くなってきたようには思うが、『今日から俺は!』や『天使な小生意気』とくらべて弱い。なにがしたいのかわからない。
・『思春期刑事ミノル小林』(水口尚樹)
なにげに面白いと思うこの漫画。少年3誌のギャグの中では中位以上に入るんじゃないか。
ユンボのりのほっちゃんがいいキャラだ。いまいち大きなストーリーが見えてこないし、方向性がはっきりしないのが気にかかるなあ。
・『DAN DOH! ネクストジェネレーション』(万乗大智)
一応初日クライマックス前。世間で言われてるよりは面白いと思う。
二股ペラ壊し編(謎)も進んできました。毎回短いけど毎回面白い。こういうラブコメ展開は賛否両論なんだろうな。
すごいすごいすごすぎる。二枚の見開きでものすごく震えた。しょっぱなのエヴァパロディも最終回にふさわしい。ストーリーとかはどうしようもないけれど、ここで感動の最終回をちゃんと作れる久米田はすごすぎる。15P目の院長久米田のカットもよかった。そしてなにより二人に一度もしゃべらせないこの演出が神。最後のページの海がというのは微妙だったが、その前の「僕たちの/住んでいた街は/大きかった/けれど/その外には/もっと大きな/街があって」に涙腺が刺激された。感動した。正直、改蔵を安易に切ったのなら編集部は無能だとは思うけれど、マンネリ化(といってもせいぜい5週くらい?)していたところにこの神展開を持って来れたのがねらいだとしたらえらいかも。

と、いうことで、「かってに改蔵への要望

久米田はセカイ系描けることがわかったので、是非『きみのカケラ』(高橋しん)の失敗を取り返すべく「久米田のセカイ系」の連載を望む。
・『美鳥の日々』(井上和郎)最終回
演出はよかった。ストーリー面では無難に収まった気がするが、細々としたカットはよかった。ただ、もうひとつ大ゴマを(16-17P目の告白シーンではなく)使ってほしかったなあ。まあ、喝采のラストでした。
・『暗号名はBF(コードネームはベイビーフェイス)』(田中保左奈)
今週もよかった。メガネを外した眼の伏線も素直にいいと思う。ちゃんと話とキャラを動かせる作品だよなあ。
2P目のアマゾンの夜明けはよかった。ストーリーは面白いんだけれど、亜取アキラのデザインは微妙だなあ。もうちょいもさっとしてないキャラのほうが映えるような。とはいえ、なかなか派手な始まりだったので激しく期待。